裁判

2013年3月 7日 (木)

名古屋高裁 前川彰司さん再審開始取り消し  3月6日

福井女子中学生殺人事件
裁判所としての役割を果たしていないのでは
最高裁への特別抗告で再審開始を


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(不当判決の垂れ幕)

 福井県、福井市で1986年に起き「女子中学生殺害事件」で不当に逮捕された前川彰司さんは一貫して「私はむ関係です。やっていません」と無罪を主張し続けてきました。刑が確定し服役後、名古屋高裁金沢支部に再審申請をし、2011年11月30日に再審請求が認められました。
 当時、多くの人が検察が再審に異議申し立てをして、前川彰司さんをさらに苦しめるのではないかと心配しました。私も心配でした。その心配が現実のものになってしまい、「こんな決定では裁判所の役割を果たしていないのではないか」と憤りを禁じえません。同じ名古屋高裁の中でこんなにも違う決定が下されることにも、素人である一般人として、不可解でしかたありません。
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(これまでの経過)
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(特別抗告で闘うことを表明する前川彰司さんと弁護団)

 再審決定された当時、テレビで、この事件の証人だった人が「再審が行われれば、証言します」という発言を聞きました。目撃証言などもいいかげんであったことが、はっきりしているのではないでしょうか。
 名古屋高裁(志田洋裁判長)での決定に、前川彰司さんの苦渋に満ちた表情が胸に迫ってきました。
 最高裁への特別抗告で再審の道を必ず切り開きましょう。

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2012年12月 9日 (日)

ビラ配布の自由はだれにも侵せない  12月7日

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 私は国民がビラを配布しただけで逮捕され、有罪にされることに強い憤りをもって、こんな不条理は許せないと、言論・出版の自由を勝ち取るためにみなさんと力を合わせてきました。
 今回の国公法弾圧事件は国家公務員の休み中の職務に全く関係のない地域でのビラ配布を公安警察が何日もつけ狙って意識的にデッチあげた弾圧でした。私が思うに、配布していたビラが日本共産党の赤旗号外だったから狙ったのだと思います。他の党の物ならかまわないでおいたのでしょう。ここに権力の本質が表われているように思います。
 これでたたかいは終わりでなく続くのですから堀越明男さんと宇治橋眞一さんのお二人には心から8年間のたたかいご苦労様でしたと感謝の気持ちをお伝えします。

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(最高裁判所に向かう堀越さん宇治橋さんと弁護士・支援者)
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(判決後の2人)

堀越明男さん
「両事件とも無罪が当然であり、宇治橋さんの有罪には納得いかない」
自身の無罪判決について「弁護団、学者、各団体、職場や地域のみなさんのご支援があっての勝利です」と感謝がのべられました。

宇治橋眞一さん
「猿払判決(国家公務員の政治活動の全面禁止を合憲とした)は変えられないが、堀越さんも私も有罪とすると社会的批判に耐えられないからというつじつま合わせの判決だ」と批判。「多くのみなさんのご支援はむだにはなりません。ありがとうございました」とのべました。

弁 護 団 声 明
 
国公法弾圧事件弁護団は12月7日、最高裁第2小法廷(千葉勝美裁判長)が言い渡した判決について声明を発表しました。要旨は次のとおり。

 1、われわれは、最高裁に対し、2事件を大法廷に回付し、1974年の猿払最高裁判決を変更して違憲無罪判決を下すよう求めてきた。
 争点を同じくする2事件について、東京高裁では、堀越事件と世田谷事件が、ともに猿払最高裁判決を先例としつつ、まったく相異なる判決を言い渡した。この意味からも、最高裁が大法廷で審理を行い、統一的な見解を示すことが求められていた。
 ところが、最高裁は、大法廷での審理を行わないまま結論を下した。これは、最高裁に求められた役割を放棄したものとして断じて承服できない。

 2、堀越事件判決は、「処罰の対象となる『政治的行為』とは、公務員の職務の遂行の政治的中立性を損なうおそれを実質的に認められるものに限る」としたうえで、「公務員による行為と認識し得る態様でもなかったものであ」り、上記政治的行為にあたらないとして無罪とした。
 判決が無罪の判断をしたのは、国公法・人事院規則を合憲とし、刑罰をもって国家公務員の政治的行為を一律全面的に禁止しても合理的関連性を失うものではないとした猿払最高裁判決を実質的に変更したものにほかならない。  
 この間、最高裁は、政治的なビラ配布に対する刑事弾圧事件に対し、相次いで不当な有罪判決を言い渡してきた。堀越氏を無罪としたことは、最高裁がもはや表現の自由や政治活動に対して、猿払最高裁判決で示された硬直的な判断を維持しえなくなったことを示すものである。
 堀越事件が無罪となったことにより、国公法・人事院規則を悪用した公安警察の策動は厳しく断罪された。公安警察が特定の政治的意図に基づく違法な活動を直ちに中止することを強く求めるものである。

 3、世田谷事件については、弁論も開かないまま、東京高裁の不当判決に対する宇治橋氏の上告を棄却した。
 堀越事件も世田谷車件も、職務とまったく関連のない、外観からは配布者が国家公務員であるとは判断できない行為という点ではまったく共通している。
 判決が示した公務員の職務の遂行のおそれが実質的に認められるかどうかという基準に照らせば、須藤反対音見が指摘するように、宇治橋氏の行為も罰することができないとするのが常識的な判断である。
にもかかわらず、最高裁が世田谷事件について有罪の結論を維持したことに対し、強く抗議する。

 4、 判決が、国公法・人事院規則が定める政治的行為の一律全面的な禁止規定の形式的な適用を否定したことは、立法府に対して国公法・人事院規則の日直しを求めたものと理解することができる。
 昨今、大阪市職員の政治的行為禁止条例の制定や地方公務員法「改正」案の提出など、地方公務員の政治的行為を国家公務員並みに一律全面的に禁止しようとする動きが強まっている。堀越氏を無罪とした判決によって、こうした策動が憲法に違反することがいっそう明確になった。

国公法弾圧2事件の最高裁判決について
日本共産党の市田忠義書記局長は次の談話

最高裁第2小法廷は、国公法弾圧事件である堀越事件、世田谷事件の両事件の上告を棄却した。これによって堀越明男さんは無罪、世田谷事件の宇治橋眞一さんは有罪が確定することになった。

 2人を裁いた国家公務員法の政治的行為の処罰条項は、憲法に保障された国民の表現の自由、結社の自由を侵す違憲の法律であり、われわれはこの裁判を通じて従来の判例(猿払事件)を改め、政治的行為の禁止を違憲とする判決を求めてきた。今回の判決が、そこに踏み込んで、憲法判断を改めることなしに、世田谷事件を有罪としたことはきわめて遺憾である。

 一方、この2裁判が行われてきた8年余のなかで、国家公務員の政治的行為を細部まで禁止する国家公務員法とそれにもとづく人事院規則の不合理性はますます明らかになり、国民世論のなかでも政治的行為の規制の再検討を求める声は高まってきた。堀越事件の高裁判決が国民意識の変化を指摘し、勤務時間外までの政治的行為の全面的禁止に疑問を呈して、無罪判決をおこなったことは、その反映でもある。最高裁判決が「政治的中立性を損なうおそれが実質的に認められない行為は禁止されない」とし、結論として高裁判決を是としたのも、こうした国民意識の変化を事実上認めたものといえる。

 いずれにしても、2人の被告と弁護団、支援組織をはじめ、この2事件の裁判闘争を支援、支持された多くの人々に敬意を表するとともに、国家公務員法の政治的行為の全面禁止という人権侵害の不合理な法律をあらため、国民の基本的人権がいっそうよく保障されていくよう、ともに奮闘していきたい。
 

 

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2012年11月10日 (土)

堀越・世田谷事件  最高裁は憲法判断を  11月9日

国公法弾圧2事件(堀越・世田谷事件)の弁護団は11月9日、最高裁が判決期日を12月7日に指定したことをうけ、抗議の声明を発表しました。
                      

 最高裁第2小法廷は本日、国公法弾圧2事件(堀越事件、世田谷事件)について、本年12月7日を判決宣告期日と指定した。
 弁護団は最高裁に対し、1974年の猿払最高裁判決の明確な変更と違憲無罪判決を求め、大法廷への回付と審理を要求してきた。
 刑罰をもって国家公務員の政治活動を一律全面的に禁止し、公安警察による尾行・盗撮などの違法行為に口実を与えてきたのが猿払最高裁判決であった。
それゆえわれわれは、判例の見直しと変更を求めてきたのである。
 しかるに今般第2小法廷の名で判決宣告期日を指定したことは、猿払最高裁判決の変更を行わないということであり、最高裁が正面からの憲法判断を避けるものとして、到底承服しがたい。
 とりわけ、高裁で不当な有罪判決を言い渡された世田谷事件について、弁論を開かずに結論を出そうとすることは、断じて許し難い。
 われわれは、あくまで猿払最高裁判決の見直しと変更を求め、2事件について、判決宣告期日指定の取り消しと大法廷回付を求めるものである。


pout 私は2010年5月13日のブログに次のように書いていました。

「法曹界でも批判が強い最高裁の猿払事件判決を金科玉条のようにしているようですが、3月29日判決の前向きな提案と国連の自由権規約委員会の日本政府や裁判所への勧告をどう受け止めているのか。裁判長には強く抗議するものです。

   憲法の番人である最高裁の態度が問われる
憲法81条は「最高裁判所は、一切の法律、命令、規律又は処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である」
としています。
 3月29日判決のの堀越事件は検察が控訴し、今日の宇治橋事件は弁護団が控訴し最高裁で争われます。
 過去の判例に囚われずに、国民の納得のいく、憲法の番人としての役割を果たすよう強く願うものです。私たち国民もそのために声を上げなければならないと思うのです。」

● 日本の公務員の政治活動への参加が他国と比べてもはなはだ遅れており、国連自由権規約委員会からも改善を求められているのです。公務員であろうと、休日にビラを配布したことが罰せられるなど到底理解できません。
 危惧したように最高裁判所は憲法判断をさけて通ろうとしており、これでは憲法の番人の役割を放棄しており許せません。

世田谷事件についてはHPをご覧下さい。(下記をクリック)
http://homepage3.nifty.com/s-kokkou/

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2011年12月 6日 (火)

高検の再審開始への異議申し立ては許せない 12月5日

「絶対にやっていないものはやっていない。(検察が争うとするなら)望むところであり、勝つまで全面的に闘う」  前川彰司さん
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(前川彰司さん)
「やっと苦しみから解放されると信じていただけに無念。(検察を)許せない」  前川礼三さん

「異議審を早期に終結させ、一日も早く再審開始決定を確定させる」  弁護団

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再審開始決定が名古屋地裁金沢支部で決定された日に、名古屋高検金沢支部が再審開始に異議申し立てをするのではないかという不安があり、再審開始が確定するまで不安がありました。
その不安が現実になり、5日の夜に、ネットで異議申し立てをしたことを知りました。

名古屋高検金沢支部の権力を傘にして
いたずらに審理を長引かせる振る舞いを許せません


 
 11月30日のニュースなどでも、福井女子中学生殺害事件の証言と証拠に原判決を覆さざるをえない真実が隠されています。原判決の証人者が「再審になれば法廷で証言に立ちます。私はあの日、前川彰司さんをみていません」とも言っていました。
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再審で真実を明らかにするのが検察の役目ではありませんか。
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(現判決の証言者が再審での証言を表明)
 不当に逮捕された時から、一貫して「私はやっていない。無実だ」と主張し続けた前川彰司さんとそれを支えてきたお父さんの礼三さん。一度も主張を曲げなかった冤罪事件はまれで、検察は猛省するべきだったのです。

 検察が異議申し立てをした以上、一日も早く再審開始決定を確定させるために私たちが力を合わせなければと思っています。

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2011年12月 1日 (木)

前川彰司さん(46)無実の主張貫き、再審決定 11月30日

福井女子中学生殺人事件 

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(再審決定後の記者会見で=前川彰司さん)

一貫して無実を主張してきた前川彰司さんに
検察、裁判所はどう応えるのか。責任は重大

 事件は1986年に起きました。前川彰司さんは無実で逮捕されてから、一貫して無実を主張し、他の冤罪(えんざい)事件にみられるような虚偽の「自白」はしていません。前川さんが犯人であることを示す物的証拠も何一つないのです。
 「前川彰司さんてすごい人だな」と胸打たれ「よくたたかいぬいた」と尊敬の念がわきました。
 
Img_8032 こういう人を有罪にし7年も刑に処した検察と裁判所に強い怒りを感じます。前川彰司さんを犯人にしてしまったために真の犯人を逃してしまっていて、被害者の家族の怒り悲しみはいかがなものかと思われます。
 権力を手にする者には、小さな事でも、疑問のある事は慎重にも慎重を期すべきです。検察は法によって捜査権を与えられていることを尊大に扱ってはなりません。

最高検察庁は異議申し立てををするな

 1990年の一審の福島地裁の無罪判決を覆した名古屋高裁金沢支部、最高裁の責任と証拠を隠し続けた検察の責任も許されません。最高検察庁は異議申し立てをせず、すぐに再審を行い無罪判決を行えるよう司法機関に要求します。
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(布川事件で無罪を勝ち取った桜井昌司さん杉山卓夫さんとしっかり握手)

heart01 家族の絆の強さのすばらしさ


 11月30日のニュースで聞きなれない「保佐人」という言葉を聞きました。事件から25年、7年の獄中生活で前川彰司さんはどれだけ心身ともに傷ついたのだろうかと冤罪事件の残酷さと不正義にあらためて怒りを感じました。
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(名古屋高裁金沢支部で再審開始決定の知らせ)
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(再審決定で記者会見するお父さんの前川礼三さん)
 父親の前川礼三さん(78才)はたたかいの中で国民救援会を知り、多くの人たちと力を合わせてたたかい続けている姿に胸を打たれました。「一瞬たりとも息子が犯人だと思ったことはない。親が子どもを信じるのは当り前じゃないですか」
「再審の扉が開かれた今、無罪判決を勝ち取るため一層がんばらないといけない」「間違ったことが押し通される社会にしてはならない。皆様にはもう少しの間、力を貸していただきたい」と訴えられていました。
 おかあさんの真智子さんも元気な時は3人三脚で裁判をたたかいましたが、2004年69才で病気で亡くなりましたが最後まで「彰司は絶対やっていない」と繰り返していたそうです。彰司さんはお母さんが亡くなった時には出所していて自ら喪主になることを希望し務めたそうです。

 sign02  福井女子中学生殺人事件とは
以下をクリックして下さい。
http://www.kyuenkai.org/index.php?%CA%A1%B0%E6%BD%F7%BB%D2%C3%E6%B3%D8%C0%B8%BB%A6%BF%CD%BB%F6%B7%EF

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2011年6月 1日 (水)

5月30日、最高裁の「君が代」判決は納得できない

思想及び良心の自由は、これを侵してはならない
              「憲法19条」

「今回の法制化にあたり、義務づけを行うことは考えておらず、国民の生活に何ら影響や変化が生ずることにならない」(1999年、小渕首相の国会答弁)

 5月30日、最高裁小法廷は、卒業式の「君が代」斉唱で起立しなかったことを理由に定年後の再雇用を拒否されたのは不当だと、東京都に損害賠償を求めていた元高校教師の
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(判決後、記者会見に臨んだ申谷雄二さんたち)
申谷(さるや)雄二さんに、起立や斉唱を命じた校長の職務命令を「合憲」と判断し、申谷さんの上告を棄却しました。これで申谷さんの請求を退けた二審判決が確定しました。
勇気を持って裁判闘争をしてきた申谷雄二さんが判決後、「憲法に認められた範囲の、静かな抵抗思って起立しなかったのですが・・・・」と悔しさをにじませていたそうですが、私たちに代わってたたかっていただいてありがとうございました。

判決を聞いてどうしても許せません
思想・良心・信条は人間100人いれば様々に違いがある精神活動であり、力や法律で縛りつけるものではないと思うのです。だからこそ、憲法9条でも侵してはならないと明確にしているのだと思います。

「長い物には巻かれよ」でいいのだろうか

どうしても、心配になります。
日の丸掲揚、君が代斉唱だけでなく、何も人に危害も与えないビラを配布しただけで逮捕され罰せられる。こんなのって間違っていると思いませんか。
 誇大でなく、このまま行くと戦前のように、がんじがらめに、自分の考えを何も言えない社会に変わっていってしまのでは。閉塞感に覆われた社会になっていってしまうのでは。

「国旗及び国歌に関する法律」から現在へ

今回の最高裁判決がきっかけで、法律をたどってみたら、「国旗及び国歌に関する法律」が1999年7月22日に衆議院で8月9日に参議院で可決され8月13日付で発効していました。
 国旗は日章旗とする、国歌は君が代とすると決め、日章旗の制式と君が代の歌詞と楽曲を決めている法律です。
 この法案審議の過程で国旗及び国歌の強制についてお尋ねがありましたが、政府といたしましては、国旗・国歌の法制化に当たり、国旗の掲揚に関し義務づけなどを行うことは考えておりません(小渕首相答弁)と繰り返し答弁しています。
法律そのものには強制はなにもないのですが、学習指導要領の改定で

入学式や卒業式などにおいては,その意義を踏まえ,国旗を掲揚するとともに,国歌を斉唱するよう指導するものとする」と学校教育の場に押しつけが強まりました。
 それが、一番激しく表れたのが東京都で、教育委員会の通達を「職務命令」として強制し、教育現場に混乱を生み、いちじるしく思想・良心の自由を侵しています。
 大阪では橋下府知事と大阪維新の会が
「大阪府の施設における国旗の掲揚及び教職員による国歌の斉唱に関する条例」を制定しようとし、成立すれば違反者を罰する条例も作ろうとしており、反対運動が広がっています。

 判決後の新聞報道に注目しましたが、リード部だけ紹介すると次のようになっていました。
「読売新聞」の社説はちょっと問題で、判決内容を全面的に見ていなくてマスメディアとしては失格ではないでしょうか。


「朝日新聞」   君が代起立命令合憲  最高裁の判断
「毎日新聞」   君が代起立判決  現場での運用は柔軟に
「東京新聞」   君が代 少数者の「心」も大事に
「産経新聞」   「非常に残念」 原告側は敗訴判決に硬い表情
「読売新聞」   君が代起立命令  最高裁の「合憲」判断は当然だ
「しんぶん赤旗」 君が代不当判決  起立拒んだ元教諭が敗訴

「朝日新聞」の6月1日の社説欄が、私の言いたいことが全面的ではないけれど、言い表されていて救いでした。
抑えつけようとする者がいるかぎり、よりよい社会を願う国民の意思とは相いれず、闘いは絶えずに広がると思うのです。

「朝日新聞」の記事を紹介します。

君が代判決
司法の務め尽くしたのか

最高裁の裁判官は、多数決で決まる法廷意見とは別に、個別意見を表明することができる。
結論に反対する内容ではなくても、蜃大公約数である法廷意見の足りない点を補い、意のあるところを説くことで、判決をめぐる議論と理解は深まる。
 卒業式などの君が代斉唱の際、都立学校の校長が教員に起立斉唱を命じても、思想・良心の自由を保障する憲法に違反しない― そう述べた判決にも長文の補足意見がついた。
 「不利益処分を伴う強制が、教育現場を疑心暗鬼とさせ萎縮させることがあれば、、教育の生命が失われる」「強制や不利益処分は可能な限り謙抑的であるべきだ」(須藤正彦裁判長)。
 「国旗・国歌が強制的にではなく、自発的な敬愛の対象となるような環境を整えることが重要だ」(千葉勝美裁判官)。
 いずれも私たちが繰り返し主張してきたことと重なる。法廷意見も、職務命令が思想・良心の自由の間接的な制約になると認めた。そのうえで、良年の慣例や式典の意義、公務員の立場などを考えれば、そうした制約も許され得るとしている。
 手放し、無条件の合憲判断ではないことに留意しよう。教育行政に携わる人、そして起立条例案の採決が迫る大阪府議会の関係者は、判決の趣旨をしっかり理解してほしい。
 一方で、最高裁の姿勢には疑念と失望を禁じ得ない。
 原告の元教員は1度だけ起立を拒み、戒告処分を受けた。その後は現場を混乱させたくないとの思いで命令に従つなが、定年後の再雇用を認められなかった。ところが、別の理由で停職や減給などもっと重い処分を受けた教員は採用された。

 一審の東京地裁は扱いの不均衡を踏まえ、裁量権の乱用があったとしたが、最高裁は職務命令と憲法の関係のみを論じ、不採用の当否は判断しなかった。
結果として、原告が逆転敗訴した二審判決が確定した。
 最高裁にその思いがあれば審理できるにもかかわらず、そしてそれに値する重要な問題であるのに、あえて避けたとしか思えない。このようなケースにすら救いの手を伸べず、ただ判決文の中で「慎重な配慮」を求めても説得力に欠けよう。
 多数者の意向や勢いに流されず、少数者を保護する。それが司法の大切な使命だ。とりわけ思想、良心、表現、信教など精神的自由に関する分野では、厳格なチェックが求められる。
 裁判所がその職務を放棄したとき、私たちの社会は多様性を失い、やがて色あせていく。

     

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2011年5月25日 (水)

43年の闘い実って再審無罪判決 布川事件 5月24日

闘い抜いた者の心からの喜び
桜井昌司さん杉山卓男さん本当にご苦労様です

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 桜井昌司さんと杉山卓男さんの名誉が回復され、正義が通ってこんなに嬉しいことはありません。
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二人が逮捕されてから43年。
無実を主張を貫いた桜井さん杉山さん。その二人を支えた家族、弁護団、支援者のねばりづよい闘いがあったからこそ、警察、検察の不正義と、それをうのみにした裁判所の「司法の犯罪」を打ち破ることができたのだと思います。
 国家権力である警察、検察、裁判所は深く反省し、こうした冤罪を二度と起こさないように
強く望みます。
Hukawajiken

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桜井昌司さん、杉山卓男さん、桜井さんの奥さんの喜びの表情が心に響きました。そしていっしょに裁判を闘った人たちの喜びが伝わってきました。

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2010年5月14日 (金)

気になる大手マスメディアの報道   5月14日

  表現の自由をめぐって争われている
世田谷国公法弾圧事件の報道これでいいの ?


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 旧厚労省職員の宇治橋眞一の「しんぶん赤旗」号外配布に対して「国公法」違反で政治弾圧されている裁判で、5月13日東京高裁で弁護側の起訴を棄却し罰金刑に処する不当な判決が下されました。
Photo  立場や考えによって「不当」という言葉に違和感をもつ人がいるかもしれませんが、事実を客観的にみて、日本共産党の機関紙号外を配布していたから、ねらわれて不当に逮捕されたのであって、普通のビラだったら逮捕されたでしょうか。
 だれであろうと、休日に勤務地以外でビラを配布しただけで罰せられるなど、だれが下した判断であろうと不条理で認めることはできません。

  社説で判決に意見を述べた新聞は

 判決のあった13日当日、ネット報道や夕刊で報道されたりしていますが、マスメディアの扱いがいつもより少ない様に感じました。

今日(14日)新聞でどう報道されているか、できる限り調べました。
 大手3大紙といわれる、「読売」「朝日」「毎日」の朝刊には関連記事を発見できませんでした。
 「東京」「北海道」新聞が社説でこの判決の問題点について論じました。
(あくまでも私の調べですから不十分さがあると思いますが)
「しんぶん赤旗」は主張をはじめスペースを割いて詳しく報道していてさすがです。

  「これでいいんだろうか」と不安に
たしかに、「読売」「朝日」「毎日」は13日にネットニュースや夕刊で論評していますが、なぜ朝刊で社説を掲げた新聞社のように論陣をはらなかったのでしょうか。
 購読している「朝日」には朝、メールで問い合わせをしていますが、今の時点で返事がありません。
 国民の表現の自由、政治活動の自由、知る権利をめぐる重要な問題ではないんでしょうか。

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2010年5月13日 (木)

世田谷国公法弾圧事件で不当判決  5月13日

東京高裁が弁護側の控訴を棄却 出田孝一裁判長

       国民がビラを配布しただけで
                            なぜ罰せられなければならないのか
           こんな不条理は許せない


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 5月13日が世田谷国公法弾圧事件の東京高裁判決がある日で、どういう判決がでるのか心配でした。今日は朝からテレビのニュース報道に注意していましたが、報道がなく、ネットPhoto
 東京高裁に入る宇治橋真一さんと弁護団
ニュースで弁護側の控訴を棄却したことを知り、なんと、納得できない不当な判決を下すのか憤りでいっぱいです。

   3月29日の国公法弾圧事件堀越さんの
          逆転無罪判決はなんだったのか

 同じ内容のビラ配布に関する弾圧事件で、同じ東京高裁の裁判所で全く違う判決が下される。これが残念ながら日本の裁判の現状なのでしょうか。憲法に忠実に向き合あい国民の納得を得ようとする良心と国民が納得するかどうかにかかわらず、今の法と政治秩序をかたくなに守ろうとする激しいぶつかりあいが司法界でもされていることを強く感じました。

 3月29日の判決では「国家公務員法」そのものの見直しにも言及し、世界的視点からも「国家公務員法」違反で罰することをしりぞけ表現の自由は公務員にも保障されることを明らかにし憲法21条1項と31条に違反するとして逆転無罪を言い渡しました。
 国民の認識にも合っている、久しぶりの納得できる判決でした。

   出田孝一裁判長には法の番人としての良心があるのか

法曹界でも批判が強い最高裁の猿払事件判決を金科玉条のようにしているようですが、3月29日判決の前向きな提案と国連の自由権規約委員会の日本政府や裁判所への勧告をどう受け止めているのか。裁判長には強く抗議するものです。

   憲法の番人である最高裁の態度が問われる
憲法81条は「最高裁判所は、一切の法律、命令、規律又は処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である」としています。
 3月29日判決のの堀越事件は検察が控訴し、今日の宇治橋事件は弁護団が控訴し最高裁で争われます。
 過去の判例に囚われずに、国民の納得のいく、憲法の番人としての役割を果たすよう強く願うものです。私たち国民もそのために声を上げなければならないと思うのです。
    



  

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