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2018年4月

2018年4月15日 (日)

火垂るの墓 で 高畑勲監督を追悼  4月13日

高畑勲監督追悼  火垂るの墓 放送
日本テレビ 金曜ロードSHOW 2018年4月13日

 高畑勲映画監督が4月5日に亡くなられました。
スタジオジブリでの高畑勲さん宮崎駿さん鈴木敏夫さんの活動に関心を持ってきました。憲法についても真摯な論議と発言がされてきました。
 私は高畑勲監督の映画を映画館でみたことはなくテレビでみているだけですが、訃報の報道にすごく悲しい残念な気持ちになりました。
 日本テレビで高畑勲監督の追悼番組が組まれたことを知り、火垂るの墓(ほたるのはか)を初めてみました。

 画像をクリックすると大きくして見れます。

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 プロローグで
「昭和20年9月21日夜、ぼくは死んだ」=清太(14歳)
とのはじまりに驚きでした。「え、戦争が終わってから少年が死んだの」と。そして、駅構内とおもわれる場所に横たわった少年の亡骸に清太少年が入り込んで行くように私には思えました。

「戦争孤児の姿だ」と思いました。日本では政府が戦争責任をあいまいにしたまま、戦争孤児がどれだけいたのかさえ真剣に調べていませんが、わかった限りでも12万3千人を超える戦争孤児がいるのです。「戦争孤児は国から捨てられた」これがまぎれもない事実だと思います。
 駅員が清太少年が息絶えていることを確かめ所持品を調べ、ふところからドロップの缶を取り出し草むらに投げ出しました。缶のフタがあき、白いものがこぼれだしました(映画の最後の方で亡くなった妹、節子(4歳)の遺骨であることがわかります)。兄妹の思い出の中での大切なドロップと蛍の群れが舞い映画が展開されました。
 息をのむ圧巻で私は涙が溢れてとまりませんでした。

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 高畑監督は近年、「『火垂るの墓』では戦争を止められない」と発言するようになっていたそうです。
神奈川新聞(15年1月1日付)のインタビューで、高畑監督は「『火垂るの墓』は反戦映画と評されますが、反戦映画が戦争を起こさないため、止めるためのものであるなら、あの作品はそうした役には立たないのではないか」 「攻め込まれてひどい目に遭った経験をいくら伝えても、これからの戦争を止める力にはなりにくいのではないか。なぜか。為政者が次なる戦争を始める時は「そういう目に遭わないために戦争をするのだ」と言うに決まっているからです。自衛のための戦争だ、と。惨禍を繰り返したくないという切実な思いを利用し、感情に訴えかけてくる」
 「『戦争をしたとしても、あのような失敗はしない。われわれはもっと賢くやる。70年前とは時代が違う』とも言うでしょう。本当でしょうか。私たちは戦争中の人と比べて進歩したでしょうか。3・11で安全神話が崩れた後の原発をめぐる為政者の対応をみても、そうは思えません。成り行きでずるずるいくだけで、人々が仕方がないと諦めるところへいつの間にかもっていく。あの戦争の負け方と同じです」
 15年7月、東京都武蔵野市にて行われた講演会で高畑監督は「政府が戦争のできる国にしようというときに“ズルズル体質”があったら、ズルズルといっちゃう。戦争のできる国になったとたんに、戦争をしないでいいのに、つい、しちゃったりするんです」「日本は島国で、みんな仲良くやっていきたい。『空気を読み』ながら。そういう人間たちはですね、国が戦争に向かい始めたら、『もう勝ってもらうしかないじゃないか!』となるんです。わかりますか? 負けちゃったら大変ですよ。敗戦国としてひどい目にあう。だから『前は勝てっこないなんて言っていたけれど、もう勝ってもらうしかない』となるんです」とも話していました。

今回の追悼番組の中で高畑勲監督は映画演出で目指したものとして次のように述べていました。
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「作るものが結局現実的なものが多いんで、しかも現実で生きていることの延長に映画もあるし映画の延長に現実もあると思っている。風が吹いたとしたら、現実で吹いている風が、そのまま作品の中にバーと吹き込んできても、おかしくないようなつもりで作っているんで、そういうものを調べたりすることは、大事だと思っていますね」


  私の憲法9条に対する思い  高畑勲

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