ワイツゼッカー元ドイツ大統領演説から学ぼう 2月26日
サンデーモーニング 「風をよむ」 から
2014年2月22日
「戦後70年談話」について
2月25日、政府の有識者懇談会の初会合が行われました。
この懇談会は安倍内閣が政権に着いてからやってきた手法から、どういう結論を引き出すのか眉つばもので心配になる。懇談会に参加した16名の中から、終了してから「こんなはずではなかったのに」という人が出てくるのではないでしょうか。
TBSサンデーモーニング「風をよむ」22日で「戦後70年談話」の問題が取り上げられました。
発言されたみなさんがワイツゼッカー元ドイツ大統領の演説を取り上げられたのが印象的でした。
3名の方の発言を紹介させていただきます。
浅羽祐樹准教授(韓国政治) 新潟県立大学政策研究センターが、政府が決めた有識者懇談会(21世紀構想懇談会)16名の中に韓国・朝鮮に関する専門家は1人も入っていない。と
言われていたのには、この懇談会の性格が思いやられました。
涌井雅之さん 造園家・東京都市大学教授
日韓関係の話だけではなくて、「70年談話」というのはたぶん安倍政権が考えている全体のピラミッドの図式のパズルの一つだというふうに思うんですね。我々はついつい個別の法制
改正っていうとこに目をとられちゃうんですけど、実は日本の安全保障政策をどうするのかという完成図がもうできていて、そこにパズルをはめてると理解すべきだと。その関連で歴史的な談話を出すとなると、どえらいことになる。そこで参考になるのは、こないだ亡くなったドイツのワイツゼッカー元大統領がですね、「過去に目をとざす者は未来に対しても盲目になる」まさにその通りだと思うんですよ。そこを日韓両国が勇気を持って目をとざさない、これが非常に大事だと思いますね。
軽部謙介さん 時事通信社解説委員長
一昨年ですけれど、ソウルで日韓関係を議論するシンポジュームに参加したことがあるんですが、それは、「日韓関係はなぜ独・仏関係にならないのか」とうそういう設定だったんです
ね。学者やジャーナリストが来たんですけども、ある欧州の方が言っていたのが非常に印象深く覚えているのは、ようするに日韓にはアデナウアーとドゴールがいなかったという言い方をするんですね。ドゴールもアデナウアーも独・仏の戦争直後の指導者ですけれども、やはり両国関係を打開するというか「70年談話」も含めてですが、政治家の役割が非常に大きいと、いまお話しがありましたようにワイツゼッカー大統領の「荒れ野の40年」という世界のだれもが感動するような名演説があるわけですから、「70年談話」を出されるのならば、ぜひ世界に感銘を与えるような名スピーチにしてほしいと個人的には思います。
寺島実郎さん 多摩大学学長
いま東アジアって政治と経済が分離したみたいな状況になっていますけど、我々の世代にとって大事なのは東アジアの安定を実現することなんですよね。そこで今回の「70年談話」って
ものすごく大事だと思うんですよ。まず一点はリーダーとして首相自らが近隣を気にするよりまず日本の国民に対してですね、炉辺談話というのを欧米の指導者はよくやりますけど、まず炉辺で一時間時間かけても、自分が本当にですね戦後の歴史ってどう総括しているのかを語りかけるように自分自身を納得させるように語ってみるべきだというのが、みなさんの意見をお聞きしますよってんじゃなくて、みなさんの意見をお聞きするんだっていうしくみでやるならばね、たとえば戦後70年の中でものすごく苦しみぬいた、たとえば沖縄なんていう立場に、沖縄の70年をしっかり総括することがね、逆に言えば日本の戦後を考えることでもあるんですよ。ですからそういうプロセスでね戦後70年にしっかり食いついてもらいたいと思います。 私なりにワイツゼッカー元大統領の演説・発言を歴史的に整理してみました。
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