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2012年6月23日 (土)

沖縄慰霊の日 礎に思いを重ねて  6月23日


礎に思いを重ねて

  金城美奈 沖縄県立首里高校3年

      2012年6月23日 沖縄慰霊式典で

        この詩は第22回児童・生徒の平和メッセ
             ージ展入賞作品です。


 写真の画面をクリックすると大きくして見れます。

Img_3519
(詩を朗読する金城美奈さん)

次をクリックすると動画も見れますhttp://www.youtube.com/embed/S6kBEoOoG5A

 

月桃の花が白くきらめく頃

私はあの手紙と出逢った

それは祖父の兄が家族に宛てた

一通の手紙

彼の人生で家族に送った

最後の手紙

Getsuto
(月桃の花が咲く)

第三中学校から届いたその手紙には

戦争のことは

何一つ書かれていなくて

勉学に励み

家族を思いやる

真っすぐな青年の心が記されていた

これから迫る

黒い影とは対照的に

その手紙は温かく

誠実さで溢れていて

白い光で包まれているようだった

この手紙と出会った後

私は初めて

彼の礎の前に立った

礎に刻まれた

その名前
Img_3585
(縁故者の名前に水を注ぐ)
ぎらぎらと太陽に照りつけられた

その名前

指でなぞると一文字一文字が

焼けるように熱くて

あなたの思いの強さが伝わってくる

私の心に伝わってくる

礎に刻まれた

あなたの名前は

とても小さくて

とても窮届そうで

この文字では表せないほどの人生が

あなたにはあった

この文字では抱えきれないほどの未来が

あなたには待っていた

でも何もかもを奪われてしまった

あなたが過ごしたあの鳥は

地図に書かれたあの鳥は

沖縄から遠く離れていて

広大な海に囲まれている

あの違い島から

あの広い海から

あなたはまだ戻らない

あなたはまだ戻れない

あの日から時は止まったまま

針は動かぬまま
Img_3514
(金城美奈さん)
あなたと同じくらいの歳を迎えた今

その名前

指でなぞると一文字一文字が

焼けるように熱くて

あなたの思いの強さか伝わってくる

私の心に伝わりてくる

あなたと同じくらいの歳を迎えた今

私は考えている

戦争について

平和について

でも

あなたと同じくらいの歳を迎えても

私は考えられない

遠い島で過ごすことを

家族と離れて暮らすことを

私は考えるのか怖い

だけど

辛い現実と向き合った

あなたがいるから

私は今安心して一日を迎えられる

明日が来るのを待つことができる

今年も時を刻む

六月二十三日

正午に手を合わせる私の肌を

柔らかな風が

そっと包み込み

確かな思いが溢れ出す
Img_3467
(礎に祈る人たち)
あの過ちを

ニ度と起こしてはならない

あの苦しみを

二度と蘇らせてはならない

人々の心に

色をそえることかできるなら

暗く沈んだ色ではなくて

明るく澄んだ色で彩りたい

人々の未来に

橋を架けることができるなら

先の見えない不安定なものではなくて

力強く進める丈夫なもので繋げたい

そして

人々の世界を

一つの言葉で表すことができるなら

戦争ではなくて

平和であると断言したい
Img_3607
(平和祈念公園で燃え続ける平和の火)
六十七年前を生きた人々の後ろに

私たちは続いている

私たちにできることは

あの日をニ度と呼び戻さないこと

私たちに必要なことは

あの日を受け止めて語り継ぐこと

礎に刻まれた人々の

届けたかった思い

叶えたかった願い

私たちが届けよう

私たちが叶えよう

礎に思いを重ねて

Osprey21
(オスプレイの配備は許されない)



 

 

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